はじめに
UnityやMR開発の勉強としてMeta Quest 3の開発を進めていきます。
そこで学んだ手順や知識をまとめていきます。
ヘッドセットのセットアップは完了している前提での記事となりますので、ご承知おきください。
(要望があれば or 気が向いたら追加します)
環境構築
Unityのインストール
- 公式サイトからUnity Hubをインストール。
- インストール後Unity Hubを起動し、Unity 2022.3.14.f1を選択。
この際、長期サポートされているLTS版が安定していると思います。 - 次に[Add modules]から[Platform]欄の[Android Build Support], [Android SDK & NDK Tools], [OpenJDK]の3つにチェックしてインストール。
Unityのプロジェクト作成
Unity Hubから新しいプロジェクトを作成しましょう。
テンプレートは3D(URP)を選択してプロジェクトを作成。
プロジェクトにMeta XR SDKを追加
プロジェクトにMeta XR SDKを追加しましょう。
以前までは総合的なパッケージのOculus Integration SDKを使用していましたが、V59以降は非推奨となり、個別のパッケージとして提供されるようになりました。
手順
- 公式アセットストアにアクセス
- [Add to My Assets]をクリックして全てのアセットを追加
- 作成したUnityプロジェクトを起動
- [Window] メニューから [Package Manager] を開く
- [Package Manager] の [Packages: ] を [My Assets] に変更
- [Package Manager] から「Meta」と検索してMeta SDKを探す
- [Meta XR Core SDK] を選択してインストールする
各SDKの内容
アセット名 | 内容 |
---|---|
Meta XR Core SDK | Meta XRデバイス用の没入型体験を作成するために役立つコアアセットと機能が含まれています。このパッケージは、従来のOculus IntegrationsパッケージのVRフォルダと同等です。 |
Meta XR Interaction SDK | Interaction SDKは、コントローラとハンドのインタラクション、およびボディポーズ検出を実現するコンポーネントのライブラリです。このパッケージには、Interaction SDK独自のコンポーネントが含まれており、従来のOculus IntegrationsパッケージのInteractionフォルダに相当します。 |
Meta XR SDK Shared Assets | Meta XR SDK Shared Assetsは、他のMetaサンプルやパッケージで使用される共有アセットを提供します。これは他のMeta SDKの依存パッケージとして必要です。 |
Meta XR Audio SDK | Meta XR Audio SDKには、没入型アプリケーションのための包括的な空間オーディオ機能が含まれており、HRTFに基づく空間オーディオレンダラーやアンビソニックオーディオ再生、室内音響機能を備えています。このパッケージは、従来のOculus IntegrationsパッケージのAudioフォルダと同等です。 |
Meta – Voice SDK – Immersive Voice Commands | Wit.aiのNLUサービスを利用したVoice SDKは、Oculusヘッドセットや他のデバイスでの音声コマンドの使用を可能にします。このSDKとWit.aiを組み合わせることで、効果的な音声インタラクションが実現可能です。 |
Meta XR Voice SDK – Telemetry | Voice SDKの動作に関する洞察を提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。Voice SDKの使用時にテレメトリーのオプトインまたはオプトアウトが可能です。 |
Meta XR Voice SDK – Composer | Wit.aiの新機能であるComposerをサポートし、インタラクティブな会話のデザインを可能にします。Composerはグラフベースのダイアログデザイナーで、Intentの理解やクライアントサイドアクションのトリガー、会話の流れに基づくレスポンスの提供が可能です。 |
Meta XR Voice SDK – Dictation | Voice SDKのディクテーション機能を利用することで、アプリは音声をリアルタイムでテキストに変換できます。音声コマンド機能と同様ですが、NLUでのテキスト処理は含まれません。 |
Meta XR Simulator | APIレベルでMeta Questヘッドセットの機能をシミュレートする開発者向けの軽量XRランタイムです。ヘッドセットの着脱なしでのアプリテストとデバッグを可能にし、自動化のスケーリングをサポートします。 |
Meta XR Platform SDK | Platform SDKを使用してソーシャルVRアプリケーションを作成します。SDKの各コンポーネントを使用して、マッチメイキング、DLC、アプリ内課金、クラウドストレージ、ボイスチャット、カスタムアイテム、実績などを体験に追加できます。 |
Meta XR Interaction SDK OVR Integration | コントローラやハンドのインタラクション、ボディポーズ検出用のコンポーネントを含みます。OVRリグとデータソースの使用に関するサンプルが含まれています。 |
Meta XR Interaction SDK OVR Samples | コントローラやハンドのインタラクション、ボディポーズ検出を追加するコンポーネントのライブラリです。OVRリグとデータソースを使用するサンプルが含まれます。 |
プロジェクトにOculus XR Pluginを追加
- [Package Manager] の [Packages: ] を [Unity Registry] に変更
- [Package Manager] から「Oculus」と検索して「Oculus XR Plugin」を探してインストール
この際、MetaQuest3が対応された4.1以降とすること
プロジェクトの設定
- [Edit] メニュー -> [Project Settings]を開く
- [XR Plug-in Management] ページを開く
- デスクトップアイコンのタブを開いて [Oculus] にチェックを入れる
- Androidアイコンのタブを開いて [Oculus] にチェックを入れる
- [Oculus] ページの [Androidアイコン] のタブを開く
- [Quest3] 等のターゲットデバイスにチェックを入れる